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本を読んだり、読まなかったり

442 E・ゴーリー編『憑かれた鏡:エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談』 柴田他訳  河出書房新社

最初、「ゴーリー」を「ゴーゴリ」だと勘違いし、なのにどうして英米系の話ばかり入ってるんだろと思ってしまった…。ゴーリーって誰ですか。

どれも楽しく読んだ。好きだったのはディケンズの「信号手」。

恐怖小説の恐怖にもいろんな種類があると思う。何か邪悪なものが棲みついていてそれが出てくるというのはレベル的には低い。何かが自分に迫ってきて身の危険を感じるという怖さもあまり高くない。「信号手」の怖さはそういうのとはだいぶ違う、洗練された怖さだと思った。

読んでいる途中で訳が全く気にならないという点で柴田訳はやっぱりすごくいい。
by tummycat | 2009-05-03 15:45