本を読んだり、読まなかったり

466  上野千鶴子 『スカートの下の劇場』 河出文庫

前回は『目の中の劇場』で今回は『スカートの下の劇場』だ。これは古本屋のワゴンセールで買った。

細かいところでちょこちょこと異論はあるものの、全体としてはたいへん面白い。主に女性の視点で書かれているので、同じようなものが男性によっても書かれればいいのにと思った。

女性はセクシーだけを目指しているのではなく、案外ナルシスティックな気持ちで下着を買うことが多いとのこと。また、家庭の主婦は家族の下着を買い、洗濯するわけだが、それによって結局は家族の性も管理しているというところなど、鋭い。女の子は年頃になったら自分のパンツは自分で洗うが、男の子はそれが出来ないので家を出る年までずっと母親に性を管理されることになるんだって。それはたいへん気の毒だ。

個人的に驚いたのは、ビクトリア朝などの女性は乗馬の際、横乗りをしていたこと。またがるのは筆舌に尽くしがたい破廉恥行為だったらしい。横乗りでポーズする写真を見たことがあるが、まさかあの体勢で実際に走ったとは思わなかった。スカートは長いし、実に難しそう。鞍も女性用のがあったのだろうか。

ところでこの本にはあちこちに大胆&ケッタイな女性の下着カタログの写真が挿入されており、目を奪うのだが、あまり意味なく挿入されているものも多いみたい。とにかくすごく多い。
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by tummycat | 2009-08-18 11:16