本を読んだり、読まなかったり

481  川上弘美 『大好きな本』 朝日新聞社

書評を集めた本。最初の頃の雑誌や新聞に書いた書評は「この人、いったいどうしちゃったんだろ」と驚くような文章の硬さだ。大文豪のような壮麗な文体だ。それが、たとえば佐野洋子の本の書評では突然に文章が普通になっていたりして、おかしい。いろいろ読みたい本があったけど、この人がたとえば村上春樹の本とか柴田元幸の本とかを薦めているのはやや意外な気がした。なんかぴんと来ない。それより女性作家の本が印象に残った。忘れないようにメモしておこう。村田喜代子『百年佳約』、『雲南の妻』、山田詠美『風味絶佳』、齋藤美奈子『紅一点論』、それから岸本佐知子訳の『ノリーのおわらない物語』(ニコルソン・ベイカー著)など、本当に面白いぐらい女性の本ばかり印象に残った。
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by tummycat | 2009-10-20 21:49