本を読んだり、読まなかったり

122 「塩一トンの読書」  須賀敦子著  (河出書房新社)

映画の予告編が好きだ。好みのタイプの映画の場合、予告編を見るだけでわくわくどきどきする。同じように書評も好き。しかし自分の知らない作家の本についての書評を読んで大いに期待してしまい、実際にその本を読んでがっかりすることも少なくない。やはり誰が書いた書評かが大切である。須賀敦子が薦める本ならきっといい本だろう。わたしには良すぎるかもしれないという心配は少々あるけれど。

主に新聞に掲載した書評を集めた本著。知らない作者のものはぜひ読みたくなるし、読もうと思ってまだ読んでない本は早く読まなくちゃと思う。これから歳をとっていくし、自分の目がちゃんと見えて、頭がちゃんと動くのはあとどれぐらいだろう。読みたい本がたくさんありすぎて困る。困るけど嬉しい。

ぜひ読まなくちゃの筆頭。ナタリア・ギンズブルグの「町と家と」(日本語訳はあるのか?)。司馬遼太郎の「街道をゆく39-ニューヨーク散歩」。それとサンテグジュペリ。

「ニューヨーク散歩」ではドナルド・キーンの話が出ていて、キーンがのちに日本文学の特に日記に注目するようになった最初の動機は、アメリカの軍隊で読まされた日本人兵士の日記や故郷への手紙にあったのではないかと書いてあるそうだ。
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by tummycat | 2004-06-19 00:00 | さ行