本を読んだり、読まなかったり

164 「旅する帽子 -小説ラフカディオ・ハーン」 ロジャー・パルバース著 (講談社)

もっと計画的に本を読みたいと思っているのだけれど、行き当たりばったりで選んでしまうことが多い。この本も図書館の棚で見つけて、つい手にしてしまった。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)には昔から興味があるのだ。松江にある彼の元住居を見学したこともある。以前、NHKでドラマに仕立てていたけれど(ハーンを演じたのはジョージ・チャキリス、妻のせつは壇ふみ)、とてもNHKっぽく清々しかったそのドラマに比べて、こちらの小説は当時の日本の土ぼこりやドブの臭いまでするようだ。

大抵の人間は生まれ育った国に精神的に帰属しているけれど、ハーンは出生の事情からそうではなかった。そういう人間が異文化の日本に向き合い、やがて日本に深く入り込む姿が興味深い。
 
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by tummycat | 2005-01-24 00:00 | は行