本を読んだり、読まなかったり

253 イーヴリン・ウォー  「黒いいたずら」 白水Uブックス

すごいです。途方もなくブラックなのに上品。毒がたっぷりというか、成分は殆ど
毒ばかりなのだけれど、すっきりした味わいのある毒なのだ。
どうしてこういう小説が書けるのか。ウォーがえらいというよりもイギリス人って
いったいどのようにしてこういうセンスを身につけたのだろう、不思議でしかたがない。

アフリカの小国の政治的どたばたにイギリス人をはじめとする外国人が
いりまじる姿を描いたもので、コンラッドの「闇の奥」も思い出すけれど、
ふたつの小説のなんという違い。そして違っているのだけれど、非常に似てもいるのだ。
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by tummycat | 2006-06-03 15:12 | あ行