本を読んだり、読まなかったり

272 新井満 「千の風になって」 講談社

図書館で目にとまって読んでみた本。作者不詳の英語の詩「A Thousand Winds」を新井満が和訳して、個人的に曲をつけたのだそうだ。それが朝日新聞のコラムで取り上げられたり、ひそかに評判になっているらしい。またこの詩はアメリカでも有名人の葬儀に朗読されたりもしているらしい。

こういう話を聞くと、少々身構えてしまう。なんとなく胡散臭い感じがするのだ。おまけに新井満という人は電通の社員だし、流行しそうなものに対するセンスが鋭そうである。額面どおりに受け取らず用心した方がいいのかなと思いながら、詩を読んでみた。するとこの上なく素直な、単純な詩なのである。どんなに頭が警告しても、心はそのまま受け取るしかない純粋さがあった。



A Thousand Winds


Do not stand at my grave and weep;
I am not there, I do not sleep.

I am a thousand winds that blow.
I am the diamond glints on snow.
I am the sunlight on ripened grain.
I am the gentle autumn's rain.

When you awaken in the morning's hush,
I am the swift uplifting rush
Of quiet birds in circled flight.
I am the soft stars that shine at night.

Do not stand at my grave and cry;
I am not there, I did not die.
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by tummycat | 2006-09-30 09:58 | あ行