本を読んだり、読まなかったり

195  W.B. イェイツ 「ケルトの薄明」 ちくま新書

リゾート本の最後だったこの本のことを書き忘れてた。

アイルランドの詩人イェイツが実地に人々から妖精体験を聴きとって
まとめた本。彼はアイルランドの土着性を愛し、自分の詩のなかに妖精や
神話をよく登場させている。単に自分の詩の素材を探そうとしただけでなく、
人々の体験談を脚色せずできるだけ正確に書き残そうと努力したことが分かる。

妖精というと可愛らしくやさしいイメージがあるかもしれないが、アイルランドに
住む妖精たちはときに不気味だったり意地悪だったりする。羽根はどうも
はえていないらしい。体格や服装は人間とほぼ同じで、ときには人間がやる
ハーリングやトランプなどのゲームもやってみたりする。ハロウィーンに
なじみの人間の家に来て、ごちそうをちょこっと食べたりもする。
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by tummycat | 2005-09-12 13:30 | あ行