本を読んだり、読まなかったり

440 柴田元幸 『生半可な學者』 白水Uブックス

柴田サンの素直で暖かい、いいお人柄がにじんでいるエッセイ集。これが書かれたときは柴田サンは34歳ぐらいで今から20年近くも前のことだ。ちょうど湾岸戦争だったり、「たま」というグループが人気だったり、すごく懐かしい。わたしがドイツにいた頃、柴田先生は教養の英語の先生で、オースターなどを訳し始めた「駆け出しの翻訳家」だったのだ。

わたしは先生と年齢が近いので、アン真理子の「明日という字は明るい日と書くのね…」の歌の話なんかもよく分かるぞ。(しかしその替え歌で「姿という字は婆アという字に似てるわ」というのは全然知らんかった。)

若手の英語教師が書く英語がらみのエッセイだけど、この手のエッセイが読まれていたということも時代を感じさせるなぁ。
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by tummycat | 2009-04-06 08:07